2016/12/20 院外勉強会に参加して参りました
62歳女性の方
ポストの方向、太さとも心配な状態です。治療終了時にこの左下45番は支台歯として使えるようにまで回復
左下45と右側8番をもちいたコーヌス支台と右下4番の間接維持装置という義歯補綴が行われました。
2年後に支台歯の維持力が集中したと思われる左下4番のポスト脱離、初診から約9年で5番も弱体化してきつつあります。
ディスカッションでは、義歯設計と予後不安歯の経過を受けて今後の処置方針などが行われました。
三症例目は左上犬歯を守るImplant と天然歯連結の行方 M先生出題
鈎歯としてはかなり脆弱な状態。左側の咬合支持をつくり犬歯を守る為に左上小臼歯部にインプラントを
埋入。9年の術後にインプラント埋入と、犬歯の経過について考察されました。
じっくり1症例 欠損歯列症例の問題発見と処置方針、10年後の予測をそれぞれの先生で出し合います。
今回は N先生が出題してくださいました。
53歳男性 左下6番が歯根破折で喪失後の処置方針
上顎はすでに大型の義歯を使用できている点から、挙動を抑えた義歯補綴を選択される先生が多い印象でした。
下顎は加圧である右下8番を左下臼歯部に移植して補綴という案
下顎から上顎右側への移植も出ておりました。
左側の小臼歯、大臼歯部の咬合支持域をどのように維持若しくは確保するかがポイントのようです。
実際にM先生の施術は#48→#16相当部移植 #47→#36相当部移植 列外で咬合接触に参加していない#41を#35相当部
へ移植して固定性補綴を行うというものでした。
焦点となっていた左下に関しては、長年の咀嚼側だったせいか、炎症の為かは不明ですが骨密度が高く血液の供給の
非常に悪いコンディションだったとのこと。
レポート発表1988年歯科医師会雑誌より 黒田昌彦先生著 「歯周補綴を考える」
「歯周補綴」について技術的、理論的解釈が著されておりました。論文の主題と、主旨が違う所も興味深く
きわめて臨床的な論文とおもいました。
冒頭の2ショットは出題で使った物ですが、来院者さんが自立して自分の健康を守ろうとプロモーションする上で
留意している二つの考え方を挙げてみました。
by nooji1 | 2016-12-21 17:51 | 勉強会