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2007.11.11 救歯塾

本日は半年間やってきた救歯塾の最終日でした。
月に一回永田町まで足を運ぶ日々もしばらくお休みです。
最終回は、エントリーした受講生のケースプレゼンテーションがメインになります。
救歯会への登竜門的存在のこのセミナーは、どちらかというとケースプレゼンテー
ションが出来るようになることを目標としているような気がします。今回はのじでんの
妻がエントリーし、無事発表を行いました。

自分の行った処置を他の先生にみてもらう。 普通そうにみえて最初は結構これ
勇気のいることなんですよ。歯医者の先生といえども人間ですから、満を持しておこなった処置の経過がよくなかったり、治療がうまくいかなかったりもあります。そうなったとき誰かにそれを見せようとする事の出来る先生は、その経過のおもわしくない状態をずっと忘れないのです。夜も寝ることが出来ないのです。そうおもってその結果をもってきた先生にはいろいろな意見をもらうことが出来ます。
 これがたとえば、誰かに見せない診療室だけの治療だとどうしても、密室での出来事ならではのことが起こりえると思います。そういう先生が仮にいたとしたらきっと夜もねむることが出来ないくらい心配するというようにはならないとおもいます。
 たとえば、「とっておき」に力を込めた症例と、そうでない症例とを器用に分ける先生がいたとします。ケースプレは数限りなく行われ、出題せざるを得なくなります。
 都合の悪い部分をぼかして発表しても、見ている人はやはり同じ立場の人間ですから見抜かれてしまいます。 つまりこういう組織にいるかぎり、ごまかしがきかないのです。このような厳しい場が必要なのではないでしょうか?
 そしてこういう経験がつみかさねられて、患者様がご来院していただけるかぎり、どんなことがあってもお守りしようとする臨床医が育つ場であるとつくづく思います。

by nooji1 | 2007-11-11 00:18 | 勉強会