2017/09/19 黒田勉強会

月に一度の院外勉強会に参加して参りました。
 本日はミニケースが2例
 1症例目はA先生 70代男性欠損が比較的少ない方の中間欠損に対して、移植かブリッジワークかで迷った症例
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右上に一本入って埋入されているインプラントは他院での埋入とのこと。年齢を考慮してかインプラントは考慮されていませんでした。
最小限の介入を行う為に、一本義歯での対応も意見が出ておりました。バージンティースの切削の可否は非常に迷うところ
個人的には右側の咬合支持の破折が怖いところで嵌合位もあまり安定ではない様子なので、ブリッジワークを選択したく思いました。
なにより70代から人生の終盤にかけてはなんとか義歯を使わずに過ごして頂きたいと思いました。
 2症例目はK先生 歯根破折をした歯の治療に苦慮した1症例
歯根破折をした左下7番の近心根を用いてなんとか保存しようと試みた症例でした。
論文抄読の時間を使い本日は4ヶ月ほど前から行っている、ディープオーバーバイトの症例の検討をM先生がまとめて頂きました。
臨床歯科を語る会の分科会で総括が試みられていましたが、黒田勉強会では先天性のディープオーバーバイトの特異性ではなく、
欠損歯列におけるディープオーバーバイトについての検討を行う様子。臼歯部の咬合支持が失われて咬合高径が低下、前歯部に強い接触
がでるような症例を対象に次月からまた検討するとの事のようです。
じっくり1症例はY先生
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50代男性のかたで、クロス偏在の様相がみてとれます。議論は右下の7をkeytoothとして守る為にどのようにするかというような
討論がされてました。症例の有利な点としては前歯部(特に犬歯)が健全である点です。この点から将来すれ違い咬合にまで崩壊
する気配は無いとする意見が多数でておりました。


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# by nooji1 | 2017-09-19 10:53 | Trackback | Comments(0)

2017/09/11 救歯会外来講師講演会 河原英雄先生

年に一度の救歯会外来講師講演会に参加して参りました。
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黒田勉強会で抄読していた論文「対治と同治」から今回外来講師講演会にお呼びする運びとなったかと思います。
 そもそもなぜ黒田勉強会で論文抄読をする事に成ったかというと、一つの動画ががきっかけでした。


寝たきりになっていた人が海外旅行に行けるようにまで回復する。最後の時間まで諦めず来院者さんの尊厳を守る。介護をするご家族や介護士の負担を軽減する。人生の最後までかめると言うことは認知症を防止し、身体の衰えを防止する非常に分かり安い例かと思いました。
河原先生は今年76歳に成られるとのこと。 かつてはサファイアインプラントや全顎の咬合再構成を精力的に手がけて折られた河原先生は、現在インプラント治療から全面撤退されておられます。拝読論文にはインプラント自体は効果的で来院者から感謝される事も多くあったが、高齢となり「これ以上噛めなくても良い、手が動かない為細かい手入れが必要なインプラントを外したい」といわれ、来院者のご高齢である問題と身体の問題から対応が出来なくなる事態になったご自身の経験を書かれておられました。現在は都心部ではなく、郊外の無歯科医村のような所に移転されて現在でも現役で治療をされておられるとの事。インプラント撤退も移転開業も、いままで行っていたことを180度方針転換するという事は勇気もいるでしょうしエネルギーも使う事でしょう。それでも正しいと思ったことを貫き通す意志の強さのようなものを感じました。
 一方で介護の現場は、河原先生が分かり安く示していただいたような明るい話題だけではない複雑な問題もあると思います。しかし技術だけの事ではない河原先生の意思や来院者に生きる活力をあたえるようなお人柄に触れた思いがしました。

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# by nooji1 | 2017-09-12 11:13 | Trackback | Comments(0)

2017/09/09 歯間ブラシの取り扱いにご注意下さい

初診時にいらっしゃった来院者さん。お若いのに歯の間の部分に隙間があります。
お話をお伺いすると、歯間ブラシをお使いとのこと。プラークコントロールはよいのですが、30代から
ずっと歯間ブラシを使い続けるのは大変かともいます。歯間ブラシを通すことでできた空隙は歯間ブラシ
を通し続ける事で退縮を続け、元には戻らない隙間になってしまいます。
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写真上は初診時、下は歯間ブラシの使用を中止して頂いてから1ヶ月後。空いていた歯間鼓形空隙は少しずつ回復してきております。しかしオーバーブラッシング気味だった初診時に比べると、今度はアンダーブラシングになりつつあります。こんどは通常のブラッシング指導と先ずは歯ブラシ一本で歯間部分を磨く様にトレーニングしていただきます。

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# by nooji1 | 2017-09-09 11:48 | Trackback | Comments(0)

2017/09/05 印象からsetまで

クラウンの脱離でいらっしゃった方の修復
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形成時 最後方の歯の咬合接触はあるが、若干緊密ではないので印象範囲は広めに
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咬合接触はこんな感じで均等に接触があるのですが・・・。ケースプレでこのように咬合接触点が印記されている写真があったら右上は咬合していると思うのですが。


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写真右上が患歯の一歯後ろでやはり近接域の可能性が高い。こういうのを見ていると咬合紙の跡がついていてもなかなか
緊密な接触なのか、近接域なのかは分かりません。やはりチェアサイドで自分でみないと信じられないように感じます。
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印象はレジン個歯トレー印象法をレギュラーで単一印象。インジェクションタイプは簡単に採れるが
脱型後の変形を考慮すると、この方法が最も安心。
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マージン全周に気泡や、なめられる事が無いように。個歯トレーのフィットにこだわり印象圧をコントロールする。
修復物は硬質レジン前装冠。かなりコンサバティブな補綴方法。
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内面適合をまずブルーシリコンで、1回目でかなり薄い。グルーブの当たりを調整して再度適合試験
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マージン部で適合試験材のバリが切れているので、マージンフィットも問題ないでしょう。
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内面のセメントラインは5µmくらい右の試料はマイクロメーターで5µmの厚みで硬化させた適合試験材
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咬合器上での咬合接触点
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実際に指摘した状態。 ここまで咬合器上での咬合接触点と同じように作れる技工士さんはみたことがありません。
ほぼコンスタントにこのくらいの修復物のクォリティーを保ってつくっているのもすごいことです。
いつもありがとうございます。



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# by nooji1 | 2017-09-07 21:12 | Trackback | Comments(0)

2017/09/03 臨床歯周病学会認定

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日本臨床歯周病学会の認定医を習得すべく挑戦しております。本日ようやく認定医習得のための試験を受けて参りました。
筆記試験と、ケースプレと口頭試問
筆記試験は学生時代以来(笑)
結果は郵送されるそうですが・・・。
どのように成るかはまたご報告したいと思います。

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# by nooji1 | 2017-09-03 10:13 | Trackback | Comments(0)

2017/08/25-27 救歯会サマーセミナー

久々の更新です。年に一度2泊3日の救歯会サマーセミナーに参加して参りました。
山中湖のリゾートホテルで、喧噪を離れてひたすら症例検討や、臨床を考える大変ストイックなセミナーです。
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冒頭の写真は診療室からの帰路。淡路町交差点からの朝焼けの写真です。この日は発表準備に朝4時半までかかってしまいました。
毎年統一テーマが決まっておりまして、今年は「経過観察から学ぶ」というテーマです。
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余談ですが、この日はホテルに着く前に日没も撮ることができました。山中湖の日没もなかなか綺麗です。
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上はスマホでのお手軽撮影。綺麗に撮れますね。下は一応持参した一眼レフですが三脚もなく自分の技術ではこんな感じにしか撮れませんでした。

5年ほど前にも一度このテーマで行われましたが、開院から10年目になった当院の経過は、色々と経過観察自体や症例の経過について考えさせられます。
毎年一人一題出題が義務づけられている。全員発表が基本のセミナーですが、毎年何らかもう一題異なるテーマで出題を依頼されることが多く
発表の機会を頂ける事は大変ありがたく思っております。そういう発表の機会を得られることで得てきた知識や技術があるようにも思います。
今回は経過観察をする為に必要な情報管理と言うことでデータベース管理に関する発表を仰せつかりました。
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データベースによる管理をお勧めする発表がよいのかと思うのですが、考えあぐねた末に結局いつも自院でどのようにおこなっているかを出題しました。その結果、こんな細かいレイアウトを最初に説明しなくてはいけなくなり試行錯誤の末画面をアップして一部をみせたりひいて全体を見せたりと映像をつかった発表となりました。発表会場とスクリーンの大きさ40分という時間、発表時刻を考えると、こんなの40分も見せられたら絶対に寝る(笑)とかんがえ、症例とグラフを足して出題としました。
 しかし今までは入力のみだったこのデータベースでなにが見られるかを見る事ができたのは、当院にとっても大変意義深い事だったように思います。
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画像系のデータベースについても現在行っている方法を出題しましたが、クラウドサービスを使っている以上いつ同じ使い方が出来なくなるかも分からない為、かなり消極的におこないました。
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データベースの検索から得られた自院データでもっとも綺麗に得られた結果です。欠損歯列のリスクとなる項目をいくつかあげて平均喪失歯数と相関があるかどうかをしらべたわけです。調べてみるとEichnerB3までは平均喪失歯数との相関が得られました。しかしB4になると喪失が0となりました。これも興味深い結果です。
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全員発表で出題した症例がちょうどEichner B4の下顎欠損先行の症例です。この症例に対しては左右の7番を加圧因子と捉えて下顎へそれぞれ
移植しました。 救歯会や救歯塾では定石の考え方かとおもうのですが、わずか10例の症例でもEichnerB4症例の平均喪失歯数が0というのは無視できません。Eichner B4症例はすれ違い症例一歩手前、や下顎無歯顎一歩手前という位置づけではなく「比較的安定な症例群で、そのような危険な症例が数%ある」という認識に改める必要があります。 また介入を行った症例はその過不足と妥当性をはかる為に何年も経過を注意深く観察する必要がありそうです。



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# by nooji1 | 2017-08-26 22:11 | Trackback | Comments(0)

2017/05/21 セミナーに参加して参りました。

月に一度の救歯塾セミナー2回目に参加して参りました。
口内描記と咬合採得、顎運動のトランスファーが今回のテーマ
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最初の実習以来ゴシックアーチが欠けなかったことはありませんが、内容にはいろいろ反省点がのこりました。
垂直的な顎間関係をもっと低く装置を作る。装置自体をもう少し(特に頬側)薄くすることで、更に運動範囲が広くとれそうに思いました。


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# by nooji1 | 2017-05-22 16:14 | Trackback | Comments(0)

2017/05/16 ディープオーバーバイト

月に一度の院外勉強会に参加して参りました。
 今年の「臨床歯科を語る会」の分科会テーマの一つでもあるdeep over bite の症例について
症例を持ち寄り検討する時間を設けることになりました。まずは類似点等の共通項を洗い出す
事から行っていきます。
deep over biteというとアングル2級の臼歯部が崩壊した症例を想像するのですが、前歯部の被蓋が深く
補綴処置や、術後の対応に腐心した症例をもちより検討致しました。
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# by nooji1 | 2017-05-17 16:24 | Trackback | Comments(0)

2017/05/14 近似再現について

今週末の塾の準備をしております。
課題はおいておいて(笑)外冠製作排列までの工程に時間がかかるため
今回は先取りをします。
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コーピングを印象してピックアップします。 次回の塾にはスペアのコーピングと各個トレーで臨むとして
模型をおこして。
 調節性咬合器に付着をして顎運動のトランスファーを行います。 
b0112648_12254804.jpg
今回塾では指示されていないのですが、自主的に適当な対合エポキシ模型を課題の下顎模型と付着して義歯作成を行っております。
つまりこの咬合器が患者さんかファントムと同じ扱いになります。咬合器はHanau 192 モジュラー 第一類 ボックス型顆路型
アルコン型の咬合器です。
b0112648_12300672.jpg
作業模型を付着した咬合器は Diner D4H 第二類 スロット型 顆路型 コンダイラー型の咬合器
内容はHanau university 130-22型 
要は第一類の咬合器の顎運動をする患者さんに、第二類の咬合器はその顎運動を追従できるかの実験です。
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b0112648_12584915.jpg
結論としては第1類のモジュラー咬合器で採得したチェックバイトを第2類 DenerD4Hは受け入れてスプリット部が完全に適合しました。
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# by nooji1 | 2017-05-17 13:16 | Trackback | Comments(0)

2017/05/14 近似再現について

今週末の塾の準備をしております。
課題はおいておいて(笑)外冠製作排列までの工程に時間がかかるため
今回は先取りをします。
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コーピングを印象してピックアップします。 次回の塾にはスペアのコーピングと各個トレーで臨むとして
模型をおこして。
 調節性咬合器に付着をして顎運動のトランスファーを行います。 
b0112648_12254804.jpg
今回塾では指示されていないのですが、自主的に適当な対合エポキシ模型を課題の下顎模型に付着して義歯作成を行っております。
つまりこの咬合器が患者さんのファントムと同じ扱いになります。咬合器はHanau 192 モジュラー 第一類 ボックス型顆路型
アルコン型の咬合器です。
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作業模型を付着した咬合器は Diner D4H 第二類 スロット型 顆路型 コンダイラー型の咬合器
内容はHanau university 130-22型 
要は第一類の咬合器の顎運動をする患者さんに、第二類の咬合器はその顎運動を追従できるかの実験です。
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結論としては第1類のモジュラー咬合器で採得したチェックバイトを第2類 DenerD4Hは受け入れてスプリット部が完全に適合しました。
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# by nooji1 | 2017-05-17 13:16 | Trackback | Comments(0)

2017/05/14 移植歯の経過

以前移植の前準備を当ブログで紹介致しましたが、その方の経過です。
 
 ↓こちらが以前の記事
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下歯槽神経からMTMで離すことに成功した下顎左側智歯ですが、智歯抜歯の際にレジンで抜去歯牙のコピーをつくって
移植に臨みます。
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移植から約3週間後にRCT開始。この7番相当部は骨幅が少なく、真っ直ぐの位置に埋入すると移植歯の頬側が大きく露出
してしまいます。その為頬側から舌側にかけての傾斜埋入を行いました。埋入深度もできるだけ深い位置に設定して
ドナー歯の歯根膜を温存する作戦です。写真は移植手術から46日目移植歯全周に渡る付着の形成が確認されて、植立が
成熟しかかったタイミングで舌側に起こし始めました。
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頬側をめくってみると付着歯肉が出来はじめています。この場所はインプラントや歯周外科処置ではなかなか
この付着が出来にくい。移植ならではの治癒です。
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弱い力での矯正ですが、10日後にはわずかに舌側へアップライトし始めています。手間はかかりますが、かめる様になるまであと一息です。




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# by nooji1 | 2017-05-14 17:32 | Trackback | Comments(0)

2017/05/07 単独行(Goldmanの著書)

3年ほど前に救歯会の大先輩に頂いた本なのですが、残念ながら本棚に積ん読になってしまっておりました。しかし厚意で頂いた物ですし、なにより読むことで得られる事があるだろうと思い挑戦することとしました。以前Ten Cateの組織学を衛生士と2人で読んでいた時は、誰かと読むことでペースを保てていましたが、今回は単独行。まあふつう読書は一人で行う物ですけどね。
回りくどい表現に悪戦苦闘しながらも、暇をみつけてはちょっとずつ読み進めております。 
オリンピックくらいには読み終わらないかなあ・・・。
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# by nooji1 | 2017-05-07 16:21 | | Trackback | Comments(0)