2016/04/19 院外勉強会に参加してきました

月に一度の院外勉強会「黒田勉強会」に参加してまいりました。
今月はミニケース2題
 ミニケースですが、一例はeichnerB4 もう一例もB3となかなか処置方針と経過予測が難しいものが出題されました。
 2例とも欠損歯列の障害の程度、keytoothに対する処置方針と補綴設計について検討をしました。

じっくり1症例は症例の問題点、処置方針と10年後の経過予測を提示症例に対して行うというもの
今月は私が出題しました。
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60代男性の方
疾病認識はあるものの行動が伴いづらい、手があまり器用ではないためうまくセルフケアができない
等の問題がある方です。
提示症例に対する処置方針は、だいたい勉強会の先生方であれば似たような感じに収束してきます。
特に経験のある先生方、黒田先生はすごいなと思います。
あってもいない来院者のことを見ていたかのように経過予測して、正確に当たっている時などたまに背筋が寒くなる時があります。
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問題点としては右下犬歯が弱体化し早晩喪失の危険が迫っていること。
セルフケアがなかなか儘ならない方はいらっしゃいます。その方にとっては一生懸命やられている事でしょう。忙しい生活習慣の中でセルフケアをしなければならない方が多いので、歯科医師の独りよがりで非現実的な歯ブラシ指導をするわけにはいきません。
 来院者さんは歯科医院に来た時には歯の事を考えるでしょうが、治療期間が終わったら忘れてしまう事がおおいでしょう。 むしろその方が自然と言えます。
その際にセルフケアが元に戻ってしまっては問題が解決したとは言いづらい。
当院では、歯磨き指導の際できていた事を褒める事もしませんし、厳しく怒る事もしません。なぜか? その指導はいずれはセルフケアが、治療期間中にだけ自分ではない何かの為に頑張るようになってしまうからです。
 理想はセルフケアに歯科が求めるボーダーラインに、「息をするかのように」達してほしい。「手足を操るように」歯ブラシを操ってほしい。そしてそれは、衛生士に先生に「褒められるため」でも「叱られないようにするため」でもなく「自分の為に」できるようになってほしいからです。
 結果として、セルフケアがある程度確立するまでに3年という時間を費やしました。
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それでもこの方が自分の歯の喪失を早める事なく、機能させるためにはまだまだ及第点とは言い難い。
でも歯の健康を維持したいと願う方だからこそ、大変な道のりを一緒に頑張ってくださいます。
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プラークコントロールの向上と左下犬歯の弱体化を受けて上顎加圧因子減弱と受圧条件改善、並びに咬合支持獲得を目的とした、自家歯牙移植を行いました。
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3年を経てなおテンポラリーで有り続ける理由は「プラークコントロール」です。そしてその部分を来院者さんが問題と思っていただいて、プラークコントロールの向上を願っておられるからです。
歯周病にリスクが高い方だからこそ「知らないと気づきようがない事柄」への教育の機会は逃してはいけない。治療開始の早い時期での早計なジャッジを控えなければならない。そう再認識しました。
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by nooji1 | 2016-04-20 16:35 | Trackback | Comments(0)