こんにちはのじでんです
前回からSRP時の根面がどのように研磨されるか?(削れてしまうか?)を衛生士と検証しております。

前回の抜去歯牙のこの表面に対しておこないます。まずこのままの状態で歯根表面を平らにする様にキュレット操作してもらいました。

凹凸が分かりやすい様にマジックで色をつけて写真を撮ります。
うえと同じ写真です。 赤い矢印の所はキュレットのエッジの幅で「かんな」をかけたように平らになっているところがあります。
右側に、これは実際の口腔内でのSRP中に先端でつけた傷のようなものが残っています。これは平らにしようとすると、この溝に
直交する方向にストロークするのが近道そうです。

溝になっているところに直交するストロークでインスツルメンテーションしてもらいました。

こんな感じに溝は消えて平らにはなりましたが、よくエッジの研がれたキュレットだと一方向のみのストロークだと
ピーラーで皮をむいたニンジンのような多面体になります。だからバスケットウェービングが必要。

次に超音波スケーラーです。左からパワー1、3,5 で一筆書き 1はほとんど削れない。 5は逆に音と振動が痛そうです。

先ほどの手要キュレットで平らにしようとしていた根面に、更に超音波スケーラーをあてるとこんな感じになります。パワーは3単屈曲のチップ
研磨したハンドスケーラーとは違い削れ方に丸みがあります。 こちらも凹凸ができる為細かく色々な方向から研磨を試みる必要がありそうです。

最後にシリコーンポイントでメタルと同様に研磨しようとすると、実際に縁下では不可能ですがこんな感じ。
歯肉縁下で触っている限りは平坦にするにも限界がある事が分かりました。