昨日は月に一度の勉強会「黒田勉強会」に参加して参りました。

とは言いつつも、昨今はzoomでの勉強会なのですが・・。
黒田勉強会は、3年ほど初診時の問題発見と治療計画、術後予想を続けています。

今月の症例は75歳の女性のかた。
長年頼ってきた右下のブリッジがいよいよ残せなくなって治療を希望
問題点はいくつかありますが、上下とも欠損側の3番が使えない事は大きな問題。
下顎は右側21と失活歯でポストも太い。
症例呈示に際しては、勉強会では些細な事なのかもしれませんが、状況があまり把握できていない(であろう)
患者さんに、現状とわずかでも将来の予測を呈示して、患者さんがどのように受け止めて、どのように成りたい
と思ったか?は自分が発表する立場であれば呈示しようと感じます。

結構使いづらそうな義歯ですが、使ってこられた経緯など想像するに、「律儀で、我慢強い」方なのでしょうか。
顎堤の吸収もあり義歯床のデザインは、広くとる必要がある様におもいますが、どのような経緯でこの義歯設計になったかが
見えてきづらい。
年齢と今後15年くらいでは、下顎の喪失をなんとか止めていきたいと思う反面で上顎の義歯を大きくする事にこの方がどのように
反応するか?によっては色々と設計の変更などすりあわせが必要になるように感じました。
今月はもう一つ一昨年から歯界展望で始まった連載「コーヌスクローネ再考」の抄読を行っております。
今月は統計のお話。
数年前には、救歯会の例会でも取り組んで見た無い様ではあるのですが、一度離れてしまうとなかなか理解しづらい。
カプランマイヤーの生存曲線や、曲線の差をみるログランク検定、コックス回帰分析・・・
両者に差が有ると言うことに、すごい説得力がある様に見えます。
数年前に自分で取り組んでいた時と違う事は、検定や分析に盲信する事が出来ないと言う事でしょうかね・・・。